New England Journal of Medicineの2012年10月25日号においては,964例の大腸がんあるいは直腸がん患者においてPI3K(phosphatidylinositol 3-kinase)の触媒サブユニットをコードするPIK3CA遺伝子の変異がアジュバント使用でのアスピリンの効果に影響するという分子疫学研究が報告された(Liao, X. et al.:New Engl. J. Med., 367:1596-1606, 2012).PIK3CA遺伝子に変異のある大腸がん患者に診断後アスピリンを投与されている場合
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