オペロンと言えば高校生物でも学ぶ分子生物学のイロハである.1960年代にJacobとMonodがオペロンによる転写調節のしくみを見事に解明した一連の研究は分子生物学の夜明けにおける金字塔の1つであることに疑いはない.オペロンでは,隣り合う一群の遺伝子が一本のmRNA(ポリシストロニックmRNA)に転写され,その転写調節をlacリプレッサーのような調節因子が担う.このポリシストロニックmRNAには関連機能をもったタンパク質,例えば,ヘテロオリゴマーの各サブユニット,がコードされている.今回紹介する論文
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