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電子顕微鏡でDNAを染色する方法を開発 核内のDNAの存在様式を可視化

国立遺伝学研究所 木村 暁

過型電子顕微鏡(TEM)は試料に波長の短い電子線をあてることにより,高分解能で電子透過率の空間分布像を得る技術であり,細胞内の微細な構造の可視化に威力を発揮する.TEMはその原理上,電子透過率の差で像にコントラストをつけるため,細胞内の構造を特定するには,目標の構造物に重金属等を付着させる手法が用いられる.例えば,四酸化オスミウム(OsO4)や酢酸ウラニル,鉛を作用させると種々の生体高分子のコントラストが上がる.しかしながら,DNA特異的にTEMでのコントラストをあげることは容易ではなかった.

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2017年11月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2017年11月号 Vol.35 No.18
造血研究―新時代への挑戦
複雑・精緻な血液システムに迫る

石川文彦/企画
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