cGAMPは,STING(stimulator of interferon genes)系を活性化する細胞内セカンドメッセンジャーである.このcGAMP-STING経路は自然免疫系賦活化を介したがんの免疫療法の重要な治療標的として注目されており,事実,cyclic dinucleotidesなどのcGAMPアナログを用いた治験が行われている.しかしながら,外来投与したcGAMPやそのアナログの薬理機序,特に細胞内への取込機構の詳細は全く不明であった.Luteijn Rら(Luteijn RD, et al:Nature, 573:434-438, 2019)とRitchie Cら(Ritchie C, et al:Mol Cell, 75:372-381, 2019)は,CRISPR-interferenceによるノックアウトアプローチを用いることによりSLA19A1がcGAMP輸送担体として機能することを突き止めた.
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