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Vts1タンパク質のプリオン化により出芽酵母の環境適応能力が亢進する

横浜市立大学大学院生命医科学研究科 古久保哲朗

芽酵母のVts1タンパク質は,ショウジョウバエの初期胚発生において重要な役割を果たすSmaugタンパク質のオーソログであり,プリオン化(同一のアミノ酸配列を有するにもかかわらず,伝搬性を示す別の構造体へと変化)することが知られている1).今回,Jaroszらは,プリオン化したVts1(以下[SMAUG])の性状を詳しく解析し,[SMAUG]が通常のプリオンとは異なるいくつかの興味深い特徴を有することを明らかにした2)〜4)

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2020年5月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2020年5月号 Vol.38 No.4
GWASで複雑形質を解くぞ!
多因子疾患・形質のバイオロジーに挑む次世代のゲノム医科学

鎌谷洋一郎/企画
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