生命が利用するゲノムDNAは,核酸塩基としてプリン骨格をもつアデニン(A)とグアニン(G),ピリミジン骨格をもつチミン(T)とシトシン(C)からなり,これはすべての生物に共通する普遍的な原則だと思われてきた.しかし1977年に,シアノバクテリアに感染する二本鎖DNAウイルスcyanophage S-2Lがアデニンの代わりに2-アミノアデニン(Z)をゲノムに利用していることが発見され,その認識が覆されることとなった(Kirnos MD, et al:Nature, 270:369-370, 1977)
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