News & Hot Paper Digest
トピックス

オキシトシンは交感神経終末から放出され脂肪を燃やす

理化学研究所 生命機能科学研究センター 鶴谷雅文,宮道和成

い季節はつい体重が増えがちだが,皆さんはどう対処されているだろうか.脂肪を燃やすには交感神経の働きが欠かせない.交感神経は,低血糖や寒冷環境などを検知して活性化すると神経伝達物質であるノルアドレナリンを放出,脂肪組織に存在するβアドレナリン受容体を介してリパーゼを活性化し,蓄えられていた脂肪を分解して血中に脂肪酸やグリセロールの形で遊離させる.今回,ハーバード大学のRosen教授らのグループは,従来知られていた前述の脂肪分解の過程を増強する因子としてオキシトシン(Oxt)が働くことをマウスとヒトの脂肪組織を用いて証明した(Li E, et al:Nature, 625:175–180, 2024).

.....

本コンテンツの続きをご覧いただくためには「羊土社会員」のご登録が必要です.

DOI:10.18958/7431-00004-0001392-00

2024年4月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2024年4月号 Vol.42 No.6
動き始めたゲノム編集の医療応用
免疫再生医療からダウン症治療、異種移植までin vivo/ex vivoでの多彩なアプローチ

北畠康司,犬飼直人/企画
サイドメニュー開く