これまで妊娠活動(妊活)中の男性の生活習慣は,精子の数や質を向上させ,卵子との受精能力を上げるため(子どもを授かるまで)に重要とされてきた.しかし今回,ドイツ・オーストリア・フィンランドの共同グループは,男性が摂取した高脂肪食に応答した精子ミトコンドリア由来RNAが受精卵に伝わり,生まれた子が大人になるまでメタボリズム(代謝)に影響することを報告した(Tomar A, et al:Nature, 630:720-727, 2024).今後,子の健康まで考慮し,妊活男性の生活習慣の重要性が一層高まるであろう.
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DOI:10.18958/7539-00004-0001727-00