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SDS-PAGEの概要とポイント
実験手法の概要
タンパク質サンプルを陰イオン性の界面活性剤であるSDSにて変性させ,ゲル内で電気泳動し,分子量に従って分離する.タンパク質解析の基本的実験手法である.
実験手法の流れ
- サンプル処理
- ゲル作製
- サンプルアプライ
- 泳動
- 染色や抽出,転写などの各種泳動後の解析,処理
初心者に多いミスはゲルの作製に関連するトラブル.その他はサンプル処理関係やサンプルアプライ関連のトラブルが多いようです.またウェル内にできるゲルのカスは意外にやっかいで,要注意.プレキャストゲルや泳動関係のプリメード試薬も豊富なので,トラブル回避のためにお勧めできます.
ルーチンで行いがちな実験ですが,丁寧に,またひと手間かけることで劇的に結果が改善することがあります.便利なキットも次々出てきているので,実験系を新しくする勇気も時には必要でしょう.
電気泳動のQ&A一覧へQ1 ゲルが作製中に固まる
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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