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Q4. サンプル処理がうまくできません…
- A.サンプル中の共存物,pH,ボイル時のチューブの密閉などを確認しよう
- 多糖類などが共存するとサンプル処理時の加熱でサンプルがゲル化することがある.また,カリウムもSDSと塩を作るので要注意.強酸性のサンプルの場合はBPBの青色が黄色や緑色になる.そのままでもアプライ可能な場合が多いが,pHを調整してからサンプル処理するほうが安全.
- 湯煎時のチューブの密封が悪い場合,サンプルが蒸発して減ってしまう場合や湯煎の湯が侵入してサンプル液量が増える場合がある.その場合はパラフィルムやキャップで密封する.
- A.サンプルバッファーを作り直してみよう
- 2-MEやDTTなどの還元剤は水に溶けた後は劣化しやすいので,原則として用時にサンプルバッファーベースに添加する.
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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