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Q24. 蛍光検出でタンパク質スポットやバンドの切り出しがうまくいきません!
- A.蛍光検出装置の等倍印刷機能や,蛍光目盛りの定規などを活用しよう.また,切り出した後に確認のため必ず再検出を行おう
- 蛍光検出は高感度で検出後に質量分析などに適用できるものが多く,優れた検出方法であるが,最大の弱点は肉眼で検出できないことが挙げられる.そこで,蛍光検出装置の等倍印刷機能や,蛍光目盛りの定規などを用いてターゲット分子の位置を確認してから切り出しを行う.また,適切に切り出しが行われたかどうか確認するためにも,切り出し後のゲル片と,残りのゲルを再検出する.
- A.500 nm付近に励起波長を有する蛍光試薬の場合は,青色LEDまたは緑色LEDライトとフィルター,ゴーグルを用いることにより安全に目視できることがあるので,これらを用いてゲルから切り出そう
- 通常のトランスイルミネータは紫外線を発生して危険であるが,500 nm付近のLEDライトは適正に使用すれば安全である.サンプルに対するダメージも少ない.
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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