山極・市川によりはじめて人工がんの発生に成功したのは1915年のことであり,がんは外的な刺激によって発生することが明らかになった.それから100年の間に,がんは「がん遺伝子」と「がん抑制遺伝子」の変異の蓄積によって発生するという概念が確立し,とくに近年のゲノム研究の進展により,発がんに関わるいわゆるドライバー変異がほとんど解明されるに至った.しかし,最近の研究から,発がんには遺伝子変異+αが必要であり,染色体構築の異常や炎症などの微小環境からの影響による腫瘍組織内の不均一性,さらにはエピジェネティック変化との相互作用などの重要性が,新しい研究手法の技術革新によってしだいに紐解かれてきた.
発がん研究の歴史と最新理解が詰まった総力特集!微小環境や不均一性、エピジェネティクス変異など,遺伝子変異と生体の発がんを抑えようとする機構との狭間で生じる複雑な発がんメカニズムを紐解きます.
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