さまざまな病原体の侵入による感染症の予防にワクチンの果たす役割は大きい.1885年のパスツールによる弱毒化ウイルスの注射による狂犬病予防の成功以来,さまざまな感染症に対する注射ワクチンが経験的に開発されている.そのような状況下で,腸管粘膜を介して感染するポリオウイルスに対する最初の経口弱毒生ワクチンが1954年にSabinによって開発されている.少し遅れて1960年代,IgA抗体やIgE抗体の発見があり,その後粘膜免疫の基礎・粘膜感染症の防御機構・アレルギー発症制御機構・免疫増強機構等の研究が着実に進み,それらが今日のいくつかの粘膜感染症やIgE媒介アレルギー予防のための合理的な粘膜ワクチン開発の基礎になっている.
外れない予防接種はできるのか?寒いとなぜ風邪をひくのか?…最前線で人体を守る粘膜免疫について,抗体の高次構造・体温・細菌叢など賦活を左右する機構から,その特性を活かした次世代ワクチンの展望まで一挙紹介
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