臨床研修の最初に救急を回っている研修医の皆さん,あるいはいくつか他の科をローテーションしてから救急研修をしている人,2年間の初期研修カリキュラムのどの時期に救急を経験するかによって,救急外来に対する印象はかなり違うと思います. 一部の救命救急センターを除いて,救急外来にはあらゆる病態・疾患の患者さんが訪れます.診断のついていない患者さんに最初から接する機会は初期研修2年間のなかでは救急外来しかないので,このチャンスを生かすことができれば,きっと大きな成果が得られるはずです.救急以外の診療科で入院患者さんの受け持ち医になったときにも,その患者さんがはじめて病院に来たときの様子を自分なりに理解することができれば,病態を把握したり,診療計画を立てるために必ず役にたつでしょう. 何でもあり,の救急外来ですが,そのなかでも救急医としてはずしてはならない「3C」があります.救急外来研修の目標はこれらの病態に対して適切な初期対応ができるようになることです.critical conditionやcurative casesは来院と同時に入院治療がはじまりますが,common casesの場合は外来診療の後,入院させるべきか,帰宅しても大丈夫かの判断を迫られます. 今回の特集は,救急外来でよく出会う疾患や,判断に迷いやすい各症候について,入院させるべきか/帰宅させてよいか,をどう判断したらよいのか,診断の考え方を解説し,診断後の各科へのコンサルトのポイント,帰すときのリスク説明など患者さんへの対応のしかた,入院させた場合の初期治療までを第一線で救急診療にあたっている先生方にまとめていただきました. これを読んで,今晩から自信をもって救急外来での当直にあたれる,といいですね.
臨床研修の最初に救急を回っている研修医の皆さん,あるいはいくつか他の科をローテーションしてから救急研修をしている人,2年間の初期研修カリキュラムのどの時期に救急を経験するかによって,救急外来に対する印象はかなり違うと思います.
一部の救命救急センターを除いて,救急外来にはあらゆる病態・疾患の患者さんが訪れます.診断のついていない患者さんに最初から接する機会は初期研修2年間のなかでは救急外来しかないので,このチャンスを生かすことができれば,きっと大きな成果が得られるはずです.救急以外の診療科で入院患者さんの受け持ち医になったときにも,その患者さんがはじめて病院に来たときの様子を自分なりに理解することができれば,病態を把握したり,診療計画を立てるために必ず役にたつでしょう.
何でもあり,の救急外来ですが,そのなかでも救急医としてはずしてはならない「3C」があります.救急外来研修の目標はこれらの病態に対して適切な初期対応ができるようになることです.critical conditionやcurative casesは来院と同時に入院治療がはじまりますが,common casesの場合は外来診療の後,入院させるべきか,帰宅しても大丈夫かの判断を迫られます.
今回の特集は,救急外来でよく出会う疾患や,判断に迷いやすい各症候について,入院させるべきか/帰宅させてよいか,をどう判断したらよいのか,診断の考え方を解説し,診断後の各科へのコンサルトのポイント,帰すときのリスク説明など患者さんへの対応のしかた,入院させた場合の初期治療までを第一線で救急診療にあたっている先生方にまとめていただきました.
これを読んで,今晩から自信をもって救急外来での当直にあたれる,といいですね.
めまい・発熱・腹痛などの救急外来でよく診る症候について,誰もが迷う「入院か帰宅か」の判断のしかたから,診断後の初期治療,コンサルト,帰宅時の患者へのリスク説明まで解説!当直の心強い味方になります!
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