内科医のみならず,各専科にとっても投薬治療による医療介入は避けて通れない必要不可欠なことである.(中略)研修医が経験する必要のあるコモンディジーズの治療ほど,頻用される薬剤の種類は多く,新薬の登場も矢継ぎ早である.また,一昔前までなら上級医や指導医から得られた治療的経験の知識,医学雑誌に掲載される臨床研究の結果・レビュー記事からの情報を吟味して得られた薬剤情報が,インターネットの臨床医学情報ツールからも容易に得られ,メールマガジンにいったん登録すれば製薬会社の医薬情報担当者から受動的に情報が提供され,一歩間違うと情報の渦に巻き込まれてしまいがちになる. 本特集は(中略),初期研修医が救急治療や入院患者でよく経験するコモンディジーズにおいて選択される薬剤について取り上げた.(中略)以前から疾患の基本的な投薬治療に使用されてはいるが,① これまでとの使い方や用量が変わったりした薬剤(新しい常識,常識の変化),② コモンディジーズへの新薬として登場し話題になっている薬剤,また,新たな副作用も指摘された薬剤,③ 上級医にとっては常識でも研修医にとっては“非常識(?)”をしてしまいがちなこと,④ せん妄の稿では薬剤の使用自体を避け,それ以外の方法で対応する必要性について解説した. (中略) 患者に最大限に効果が出るような処方かつ薬剤有害作用が最小となるようにするためには,(中略)医療者として,① 基本的な薬剤の使い方を押さえる,しかし,② その基本事項ですら変化することがありうることを認識する,③ 新薬ということですぐに飛びつかないことを最低限心がけることが大切だろう.本特集が,頻用薬剤の“単なる現時点での常識”かどうかの豆知識ではなく,投薬治療を行うときに“ふと立ち止まり,その内容について吟味する”姿勢をもつきっかけとなれば幸いである.“漫然とした耳学問的な薬剤使用を避ける”,“polypharmacyを避ける”がキーワードとなるだろう. 最後に製薬会社の医薬情報担当者とのつきあい方も加えた.情報の取捨選択の際に参考にしてほしい.
内科医のみならず,各専科にとっても投薬治療による医療介入は避けて通れない必要不可欠なことである.(中略)研修医が経験する必要のあるコモンディジーズの治療ほど,頻用される薬剤の種類は多く,新薬の登場も矢継ぎ早である.また,一昔前までなら上級医や指導医から得られた治療的経験の知識,医学雑誌に掲載される臨床研究の結果・レビュー記事からの情報を吟味して得られた薬剤情報が,インターネットの臨床医学情報ツールからも容易に得られ,メールマガジンにいったん登録すれば製薬会社の医薬情報担当者から受動的に情報が提供され,一歩間違うと情報の渦に巻き込まれてしまいがちになる.
本特集は(中略),初期研修医が救急治療や入院患者でよく経験するコモンディジーズにおいて選択される薬剤について取り上げた.(中略)以前から疾患の基本的な投薬治療に使用されてはいるが,① これまでとの使い方や用量が変わったりした薬剤(新しい常識,常識の変化),② コモンディジーズへの新薬として登場し話題になっている薬剤,また,新たな副作用も指摘された薬剤,③ 上級医にとっては常識でも研修医にとっては“非常識(?)”をしてしまいがちなこと,④ せん妄の稿では薬剤の使用自体を避け,それ以外の方法で対応する必要性について解説した.
(中略)
患者に最大限に効果が出るような処方かつ薬剤有害作用が最小となるようにするためには,(中略)医療者として,① 基本的な薬剤の使い方を押さえる,しかし,② その基本事項ですら変化することがありうることを認識する,③ 新薬ということですぐに飛びつかないことを最低限心がけることが大切だろう.本特集が,頻用薬剤の“単なる現時点での常識”かどうかの豆知識ではなく,投薬治療を行うときに“ふと立ち止まり,その内容について吟味する”姿勢をもつきっかけとなれば幸いである.“漫然とした耳学問的な薬剤使用を避ける”,“polypharmacyを避ける”がキーワードとなるだろう.
最後に製薬会社の医薬情報担当者とのつきあい方も加えた.情報の取捨選択の際に参考にしてほしい.
研修医が経験すべきコモンディジーズへの薬の使い方について,基本から新薬の知識まで,現時点での“常識”をまとめて学べる最新版!喘息,心房細動,糖尿病,骨粗鬆症等のほか,MRとのつきあい方についても解説.
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