今まで「急性腎不全」にははっきりとした定義がありませんでした.最近,急性腎不全に代わる概念として「急性腎障害」が設けられ,「尿量低下」と「血清クレアチニン(Cr)上昇」によって定義がされました.この考え方は腎機能の悪化を早期発見し早期治療に結びつけることにあります.「尿量が減った」ことや「Crがほんのわずかに上昇した」ことにいかに気づくか,さらに腎機能が悪化しそうな状況をいかに予測するかが重要です.このことを1番早く気づき対処できるのはコンサルトを受ける腎臓専門医ではなく,患者さんに1番近い皆さんのような研修医ではないでしょうか. (中略) それでは実際,腎機能悪化や尿量低下に遭遇したときどのように対応したらよいのでしょうか.本特集では,そういった状況に遭遇したときの考え方や具体的にすべきことについて,病歴聴取,身体所見,検査の観点からまとめました.診断をつけるまでの思考過程を,指導医や先輩医師からのちょっとしたコツや「基本技」を通じて学ぶスタイルにしています.教科書に書いてあることは重要ですが,臨床現場では上級医から聞くちょっとした「基本技」がとても役に立つことをよく経験します.
今まで「急性腎不全」にははっきりとした定義がありませんでした.最近,急性腎不全に代わる概念として「急性腎障害」が設けられ,「尿量低下」と「血清クレアチニン(Cr)上昇」によって定義がされました.この考え方は腎機能の悪化を早期発見し早期治療に結びつけることにあります.「尿量が減った」ことや「Crがほんのわずかに上昇した」ことにいかに気づくか,さらに腎機能が悪化しそうな状況をいかに予測するかが重要です.このことを1番早く気づき対処できるのはコンサルトを受ける腎臓専門医ではなく,患者さんに1番近い皆さんのような研修医ではないでしょうか.
(中略)
それでは実際,腎機能悪化や尿量低下に遭遇したときどのように対応したらよいのでしょうか.本特集では,そういった状況に遭遇したときの考え方や具体的にすべきことについて,病歴聴取,身体所見,検査の観点からまとめました.診断をつけるまでの思考過程を,指導医や先輩医師からのちょっとしたコツや「基本技」を通じて学ぶスタイルにしています.教科書に書いてあることは重要ですが,臨床現場では上級医から聞くちょっとした「基本技」がとても役に立つことをよく経験します.
救急や病棟で腎機能を見極めるためにおさえておきたい,病歴聴取のしかたや身体所見・検査値のみかた,利尿薬の使い方,透析患者管理などのコツやポイントを上級医が伝授します.必ず役立つ基本技が満載!
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