レジデントの先生たちからのステロイドに関する質問は,「どうやってステロイドの投与量を決めているのですか」,「ストレス時のステロイドカバーは必要なのでしょうか」,「副作用はどう予防したらいいのですか」,などといった内容が多いです. 抗菌薬については原因菌に対して何を用いるのか,という学習を進めていきやすいのに対して,ステロイドについては投与量,維持量,減量速度,副作用の管理はどうやって行うのかなど,各疾患によって使用法が異なり,標準化された方法が若手医師に見えにくいため,難しい領域と感じることが多いでしょう. 確かに,ステロイドは各科で汎用されている薬であるのにもかかわらず,どのようなポイントに目を向けて使用するのかがわかりにくいといえます. (中略) 疾患ごとにどの程度のステロイド量がどの位の期間必要なのか,具体的には高用量,中等量,低用量をどのくらいの間使うとどんな効果が期待できるのか,を意識しながら使用するのがポイントです.同時に,どのような用量のステロイドを使ったらどういう副作用が出てくるのか,を前もって想定しながら副作用対策を行うことが重要です. (中略) 具体的な症例呈示から,考え方を紐解いていく形式で書いていただいているので,臨床現場で使いやすい形です.どの稿も,各分野で長く臨床に携わっている先生方の診療のコツを伝えて教えていただくことができて,私自身も大変勉強になりました.この特集がレジデントの先生方の日常診療の一助になることを願ってやみません.
レジデントの先生たちからのステロイドに関する質問は,「どうやってステロイドの投与量を決めているのですか」,「ストレス時のステロイドカバーは必要なのでしょうか」,「副作用はどう予防したらいいのですか」,などといった内容が多いです.
抗菌薬については原因菌に対して何を用いるのか,という学習を進めていきやすいのに対して,ステロイドについては投与量,維持量,減量速度,副作用の管理はどうやって行うのかなど,各疾患によって使用法が異なり,標準化された方法が若手医師に見えにくいため,難しい領域と感じることが多いでしょう.
確かに,ステロイドは各科で汎用されている薬であるのにもかかわらず,どのようなポイントに目を向けて使用するのかがわかりにくいといえます.
(中略)
疾患ごとにどの程度のステロイド量がどの位の期間必要なのか,具体的には高用量,中等量,低用量をどのくらいの間使うとどんな効果が期待できるのか,を意識しながら使用するのがポイントです.同時に,どのような用量のステロイドを使ったらどういう副作用が出てくるのか,を前もって想定しながら副作用対策を行うことが重要です.
具体的な症例呈示から,考え方を紐解いていく形式で書いていただいているので,臨床現場で使いやすい形です.どの稿も,各分野で長く臨床に携わっている先生方の診療のコツを伝えて教えていただくことができて,私自身も大変勉強になりました.この特集がレジデントの先生方の日常診療の一助になることを願ってやみません.
ステロイドの選び方や、起こりうる副作用などの基礎知識の整理にはじまり,呼吸器疾患、腎疾患などにおける治療のコツ、具体的な処方をしっかり学べる!やさしい解説でステロイドを使う際の考え方が身につきます.
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