われわれ医療者はこれまで検査や治療に不足がないよう,つまり“過小医療”にならないよう努める傾向にありました.しかしそうすると,(皆さんにも経験があると思いますが)臨床的に必要と考えられる以上の検査・治療を行なってしまうケースが増えてしまうのです. 一方,近年では多くの先進国で“過剰医療”が問題視されるようになっています. (中略) 過剰医療のみならず,過小医療も重大な問題になることを改めて心得ておく必要があります.ミニマル・シンプルにこだわり過ぎればそれもやはり問題なのです.多過ぎも少な過ぎも,“過ぎたるは猶及ばざるが如し”なのです.つまり,過不足のない医療が多くの患者さんが求めるところであり,われわれの求められているところなのです. (中略) そして,さまざまなエビデンスや診療ガイドラインなどの医学・医療の情報を知っているだけでは過不足ない医療は実践できません.知識・情報を材料として,患者さんやその家族の価値観に合わせた診療を実践していく必要があります. (中略) 本特集では冒頭のネプチューンマンの金言「そう我らに欠けていたのは対話の精神!」に思いを馳せつつ“Choosing Wisely”を学んでいただければと思います.また,他の先生方や学生さんなど,さまざまな年次においてChoosingWiselyがどのように捉えられているかを感じてもらうためにコラムと座談会も企画しましたので,併せてご覧ください.それではよろしくお願いいたします!
われわれ医療者はこれまで検査や治療に不足がないよう,つまり“過小医療”にならないよう努める傾向にありました.しかしそうすると,(皆さんにも経験があると思いますが)臨床的に必要と考えられる以上の検査・治療を行なってしまうケースが増えてしまうのです.
一方,近年では多くの先進国で“過剰医療”が問題視されるようになっています.
(中略)
過剰医療のみならず,過小医療も重大な問題になることを改めて心得ておく必要があります.ミニマル・シンプルにこだわり過ぎればそれもやはり問題なのです.多過ぎも少な過ぎも,“過ぎたるは猶及ばざるが如し”なのです.つまり,過不足のない医療が多くの患者さんが求めるところであり,われわれの求められているところなのです.
そして,さまざまなエビデンスや診療ガイドラインなどの医学・医療の情報を知っているだけでは過不足ない医療は実践できません.知識・情報を材料として,患者さんやその家族の価値観に合わせた診療を実践していく必要があります.
本特集では冒頭のネプチューンマンの金言「そう我らに欠けていたのは対話の精神!」に思いを馳せつつ“Choosing Wisely”を学んでいただければと思います.また,他の先生方や学生さんなど,さまざまな年次においてChoosingWiselyがどのように捉えられているかを感じてもらうためにコラムと座談会も企画しましたので,併せてご覧ください.それではよろしくお願いいたします!
画像検査や抗菌薬処方など,習慣的に行われている検査や治療が本当に“患者さんのため”といえるのか,Choosing Wiselyを通して身近なところから考えてみませんか?今後の診療に活きる考え方が掴めます!
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