(前略) 肺炎は研修医であれば誰もが経験する非常にコモンな疾患です.しかし肺炎は奥が深く侮れません.肺炎を正しく診断し,適切なマネージメントを行うことは簡単なようで難しいのです.以下はよくある研修医のプレゼンテーションです.皆さんも経験があるのではないでしょうか? 症例 78歳男性,呼吸困難を主訴に来院されました.バイタルサインは,意識がE4V4M6/GCS,血圧が120/68 mmHg, 脈拍が110回/分,体温が38℃,SpO2がroom airで84%であったため酸素6 Lをマスクで投与開始し95%の状態でした.X線,CTを撮影し左上葉に浸潤影を認め肺炎と診断しました.市中肺炎を考えセフトリアキソンを投与し入院となりました.今朝は36.7℃と解熱しているため,抗菌薬は効いていると考えます…. いかがですか.つっこみどころが満載のプレゼンですが,このようなプレゼンをしてしまいがちですよね.プレゼンテーションがすべてではありませんが,プレゼンテーションがうまくいかない原因の多くは自身の診療プロセス,疾患の理解度にあります.疫学を理解したうえで,病歴,バイタルサイン,身体所見から鑑別診断をあげ,治療介入を行いながら,再発予防に努める,これは当たり前のことではありますが奥が深く,正しく実践するのは難しいものです.まずはこれらの最低限押さえておくべき事項を理解する必要があります. 今回の特集は,研修医であれば誰もが経験する「肺炎」を例に,患者さんを診る際に重要な点について,実際に臨床の現場で働くパッション漲る,私が信頼する方々に「何を考え,どのように行動するのか」を熱く語ってもらうことにしました. (後略)
(前略)
肺炎は研修医であれば誰もが経験する非常にコモンな疾患です.しかし肺炎は奥が深く侮れません.肺炎を正しく診断し,適切なマネージメントを行うことは簡単なようで難しいのです.
以下はよくある研修医のプレゼンテーションです.皆さんも経験があるのではないでしょうか?
いかがですか.つっこみどころが満載のプレゼンですが,このようなプレゼンをしてしまいがちですよね.プレゼンテーションがすべてではありませんが,プレゼンテーションがうまくいかない原因の多くは自身の診療プロセス,疾患の理解度にあります.疫学を理解したうえで,病歴,バイタルサイン,身体所見から鑑別診断をあげ,治療介入を行いながら,再発予防に努める,これは当たり前のことではありますが奥が深く,正しく実践するのは難しいものです.まずはこれらの最低限押さえておくべき事項を理解する必要があります.
今回の特集は,研修医であれば誰もが経験する「肺炎」を例に,患者さんを診る際に重要な点について,実際に臨床の現場で働くパッション漲る,私が信頼する方々に「何を考え,どのように行動するのか」を熱く語ってもらうことにしました.
(後略)
研修医なら誰もが経験する肺炎診療を通して,疫学・身体所見・診断・治療・予防などすべての疾患に共通する診療への臨み方を熱く紹介.何を考え,どのように行動すべきかを知り,真の臨床力を身につけよう!
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