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効率的な吸引は肝の手術では生命線といっても過言ではない.肝外傷の手術ではまず腹腔内に溜まった凝血塊は手で掻き出し,かつ大きな乾タオルや2本の吸引管を用いて血液を吸引除去し,いかに早くドライな術野を確保して直視下に肝の損傷の状態と出血点を明らかにするかが重要である.
開腹後,肝が損傷し出血している部位がわかれば,まずは大ガーゼもしくはタオルを用いて直接損傷部位を用手的に圧迫止血する.裂傷が大きい場合には,両手で裂傷を閉じるように圧迫するとよい(図5).用手的圧迫止血でも一時的な止血が得られないときは,再度体勢を整えて同様に施行するか,もしくは圧迫している部位以外の,例えば肝静脈損傷,肝後面下大静脈損傷などの合併を考慮し,圧迫部を背側や中心側に持ってくるとコントロールできることがある.裂傷が比較的小さい場合は両手の指で肝断端をはさんで持ち,圧迫止血する(図6).
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