近年，アレルギー疾患に罹患する人の急速な増加が指摘されており，2016年の厚生労働省の報告では全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患しているとされています．プライマリ・ケアに従事する医師にとってアレルギー疾患は避けては通れない臨床上の課題となってきているのではないかと考えます． 〈中略〉 日々の診療で患者さんから「これってアレルギーでしょうか？」と聞かれたり，「まずアレルギーかどうか調べてください」と頼まれる先生方も多くおられるかと思います．根拠の乏しい「とりあえず」のアレルギー検査や「ひとまず」の食物除去は避けたいところです．われわれが正しい理解や知識に基づき患者さんの疑問や心配に応え，診療を行うことで「アレルギー疾患医療の均てん化」を推し進めるだけでなく，地域社会におけるアレルギー疾患の正しい理解を拡げていく役割を果たせるのではないかと私は考えています． Gノート読者には既知の方も多いと思いますが2010年から米国で始まり，わが国をはじめ世界に拡がっているムーブメントである“Choosing Wisely”はエビデンスに基づいて，ダブりなく，ムダなく，害なく，真に必要な医療的ケアの選択ができるように医師と患者が対話するためのリソースを共有する活動です．アレルギー疾患については米国アレルギー・喘息・免疫学会が担当し，行うべきでない診断，治療選択を明示しています． “Choosing Wisely”が示すような正しい知識に基づき患者さんと対話をし，適切な医療的ケアを提供し，患者さんや地域社会のアレルギー疾患に対する理解が進めばという想いから今回の特集を企画しました．執筆いただいた先生方は皆さんプライマリ・ケアの第一線でご活躍され，日々アレルギー疾患診療に携わられている方々です．この特集が明日からのアレルギー疾患診療の一助となれば幸いです．
近年，アレルギー疾患に罹患する人の急速な増加が指摘されており，2016年の厚生労働省の報告では全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患しているとされています．プライマリ・ケアに従事する医師にとってアレルギー疾患は避けては通れない臨床上の課題となってきているのではないかと考えます．
〈中略〉
日々の診療で患者さんから「これってアレルギーでしょうか？」と聞かれたり，「まずアレルギーかどうか調べてください」と頼まれる先生方も多くおられるかと思います．根拠の乏しい「とりあえず」のアレルギー検査や「ひとまず」の食物除去は避けたいところです．われわれが正しい理解や知識に基づき患者さんの疑問や心配に応え，診療を行うことで「アレルギー疾患医療の均てん化」を推し進めるだけでなく，地域社会におけるアレルギー疾患の正しい理解を拡げていく役割を果たせるのではないかと私は考えています．
Gノート読者には既知の方も多いと思いますが2010年から米国で始まり，わが国をはじめ世界に拡がっているムーブメントである“Choosing Wisely”はエビデンスに基づいて，ダブりなく，ムダなく，害なく，真に必要な医療的ケアの選択ができるように医師と患者が対話するためのリソースを共有する活動です．アレルギー疾患については米国アレルギー・喘息・免疫学会が担当し，行うべきでない診断，治療選択を明示しています．
“Choosing Wisely”が示すような正しい知識に基づき患者さんと対話をし，適切な医療的ケアを提供し，患者さんや地域社会のアレルギー疾患に対する理解が進めばという想いから今回の特集を企画しました．執筆いただいた先生方は皆さんプライマリ・ケアの第一線でご活躍され，日々アレルギー疾患診療に携わられている方々です．この特集が明日からのアレルギー疾患診療の一助となれば幸いです．
「これってアレルギー？」「検査してください」「◯◯が予防にいいって本当？」など患者の疑問や心配事に適切に応えられていますか？食物アレルギーや喘息，蕁麻疹など知識を整理し，診療の腕をブラッシュアップ！
本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます．店頭にて見当たらない場合は，下記情報を書店にお伝え下さい．
お近くに取扱書店が無い場合，特に海外でご覧になりたい場合，羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので，下記ご参照のうえ，注文をご検討ください．
本書を羊土社HPにてご購入いただきますと，本体価格に加えて，送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります．お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください．
※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです．他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください．
Common disease診療のための ガイドライン早わかり
第21回 性感染症
【寺岡英美】
聞きたい！ 知りたい！ 薬の使い分け
第21回 冷え症には漢方薬，効果のある使い分けとは？
【松岡角英，篠塚愛未】
誌上EBM 抄読会 診療に活かせる論文の読み方が身につきます！
第19回 嚥下障害の評価に，トロミ水を使った水飲みテストを行うべきか？
【西田裕介，南郷栄秀】
小児科医 宮本先生，ちょっと教えてください！ 教科書には載っていない小児診療の極意，保護者への伝え方
第10回 てんかん 〜熱性けいれんとの違いは？ 脳波検査はするべき？〜
【宮本雄策】
なるほど! 使える! 在宅医療のお役立ちワザ
第15回 こんなときに聴性打診 ～慢性硬膜下血腫，骨折，残尿量までわかる！？～
【上田剛士】
優れた臨床研究は，あなたの診療現場から生まれる 総合診療医のための臨床研究実践講座
第2回 リサーチ・クエスチョンを思いつかない ～あなたの実践に足りないもの〜
【小山淳太朗，高田俊彦】
思い出のポートフォリオを紹介します
第19回 プロフェッショナリズム ～疲労が診療能力と利他主義に及ぼす影響と対策～
【神廣憲記，宮地純一郎】
広げよう，学びの輪 勉強会へようこそ
Okayama Young Intensivist Network（岡山県，中四国地方）