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【スマホで読める実験医学】ケトン体が制御する糖尿病性腎臓病
550円
ケトン体の蓄積で体液が酸性化するケトアシドーシスは糖尿病の最も重篤な急性合併症の一つであり,インスリンの発見から約100年が経過してその治療が可能となった今でも,ケトン体には健康に対する強いnegative imageが根付いている.しかし近年,老化研究領域を中心に,飢餓に曝され進化してきた生物にとって重要なエネルギー源の一つであったケトン体に対する理解が進み,その生体に対する有益性も明らかとされ,ケトン体に対するpositive imageが芽生えはじめている.本稿では,糖尿病性腎臓病を含む腎臓病に対するケトン体の腎保護効果について解説する.
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