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スーパーエンハンサーと相分離型転写ファクトリー

Super-enhancer and phase separation-mediated transcription factory
鈴木 洋
Hiroshi I Suzuki:David H Koch Institute for Integrative Cancer Research, Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学コークがん総合研究所)
10.18958/6377-00001-0001261-00

DNA結合タンパク質とRNA結合タンパク質の多くは一定の構造をとりにくいLC(low-complexity)ドメインを有する.こういった転写調節因子が局所的に高密度で集積するスーパーエンハンサーは,細胞のアイデンティティーの決定や疾患の病態形成において重要である.最近,スーパーエンハンサーの機能解析から,転写調節因子の凝集あるいは相分離がエンハンサーによる遺伝子制御に関与している可能性が注目されつつある.相分離によるエンハンサーの制御は,従来の転写ファクトリー仮説の再検証という側面ももっている.本稿では,スーパーエンハンサーと相分離の関係について概説する.

スーパーエンハンサー,転写ファクトリー,相分離,メディエーター,RNAプロセシング

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