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ノンコーディングRNAにより誘導される核内構造体形成機構

Molecular mechanisms of the nuclear body formation induced by IncRNAs
高桑 央,山崎智弘,廣瀬哲郎
Hiro Takakuwa/Tomohiro Yamazaki/Tetsuro Hirose:Division of RNA Biofunction, Institute for Genetic Medicine, Hokkaido University(北海道大学遺伝子病制御研究所RNA生体機能分野)
10.18958/6377-00001-0001259-00

特異的なノンコーディングRNA(ncRNA)が,膜をもたない核内構造体の骨格として働くことが明らかになってきた.本稿では,NEAT1というncRNAを骨格として形成される核内構造体“パラスペックル”に関する最新の研究成果を中心に,タンパク質の相分離を誘導するためのRNAとタンパク質のそれぞれの役割について概説する.また,RNAが単独で相分離を誘導する可能性や,新規な核内構造体とその骨格RNAの探索からみえてきた核内構造体形成機能の一般性について紹介する.

arcRNA(architectural RNA),核内構造体,LC(low-complexity)ドメイン,相分離

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