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【スマホで読める実験医学】ALS病態における液-液相分離と非膜性構造の異常
550円
TDP-43やFUSに代表される,筋萎縮性側索硬化症(ALS)関連タンパク質の多くは,RNA結合タンパク質であり,複数の生体高分子と凝集し,非膜性の集合体を形成する.この現象は液-液相分離(LLPS)とよばれる.LLPSと類似の挙動を呈する非膜性の細胞構造の一つであるGEM小体は,スプライソソーム成熟に寄与する.われわれは,TDP-43発現抑制細胞とALS患者由来組織において,GEM小体数減少を示した.このことは,ALS関連タンパク質の機能喪失により,スプライソソーム機能不全を介したスプライシング破綻が生じることを示す.
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