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交替制勤務の健康影響24時間社会の課題

Health effects by the shift work
久保達彦
Tatsuhiko Kubo:Department of Environmental Epidemiology, Institute of Industrial Ecological Sciences, University of Occupational and Environmental Health(産業医科大学産業生態学研究所環境疫学)
10.18958/6285-00001-0001321-00

本邦における深夜業従事者割合は21.8%,推定従事者数は1,200万人に達している.“最も一般的な職業暴露”と称される深夜業あるいは交替制勤務による健康影響は多彩で,睡眠障害などの早期影響から,肥満等の中期影響,晩期影響として循環器疾患,悪性腫瘍リスクも上昇すると報告されている.一方,現代社会は交替制勤務をなくすことはできない.ヒトの概日リズムの簡易測定評価技術の開発という技術革新をもってこの課題に決定的なブレークスルーをもたらすことが強く期待されている.

交替制勤務,深夜業,疫学,産業医学,時間生物学

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