スマホで読める実験医学
550円

リアル・ワールドの光曝露とその健康影響:疫学研究からの知見24時間社会の課題

Circadian light exposure patterns in real life situation and related health outcomes
大林賢史
Kenji Obayashi:Department of Epidemiology, Nara Medical University School of Medicine(奈良県立医科大学疫学・予防医学講座)
10.18958/6285-00001-0001322-00

140年前の電球発明以来,光の消費量は増加の一途を辿っており,現代人はこれまでに人類が経験したことのない程大量の夜間の人工光を浴びている.光情報は生体リズムに最も強く影響し,不適切な光曝露は生体リズム障害や関連する疾病の原因になっている可能性がある.しかし,リアル・ワールドの光曝露に関する研究は乏しく,その健康影響についての十分な知見がない.本稿ではこれまでの実験研究の結果を紹介し,われわれが実施する疫学研究のデータからリアル・ワールドの光曝露とその健康影響について概説する.

光曝露,生体リズム,サーカディアンリズム,メラトニン,疫学研究

この記事は有料記事です

(残り約6,000文字)

  • 【スマホで読める実験医学】リアル・ワールドの光曝露とその健康影響:疫学研究からの知見 24時間社会の課題
    550円

関連書籍

実験医学 2019年2月号

時間生物学からサーカディアン・メディシンへ

24-hour societyに挑む概日リズム研究のステージチェンジ

  • 八木田和弘/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)