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環境時刻と概日リズムとの調和による不妊解消戦略概日リズム撹乱と健康問題の因果性に挑む

Circadian strategy for recovery from age-related infertility
中村 渉,中村孝博
Wataru Nakamura1)/Takahiro J Nakamura2):Department of Oral Chrono-Physiology, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences1)/Laboratory of Animal Physiology, School of Agriculture, Meiji University2)(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科加齢口腔生理学分野1)/明治大学農学部動物生理学研究室2)
10.18958/6285-00001-0001326-00

生体の概日リズムを制御する体内時計機構は,1日の時刻に応じて多様な生理機能をおのおの最適なタイミングで発揮するよう準備を整えることにより,環境適応を容易にしている.それでは,概日リズムと環境サイクルとの乖離が生じること,すなわち環境周期への適応が破綻することはいかに生理機能の低下に帰着するのであろうか.本稿では体内時計中枢である視床下部・視交叉上核を生体機能の環境適応をはかるインターフェースとして捉え,その加齢に伴う機能変容に起因する性周期不整・不妊について述べる.

視交叉上核,加齢,性周期不整,不妊,時計遺伝子

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