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【スマホで読める実験医学】ヒトゲノム編集における責任ある研究開発・臨床応用に向けて
550円
2023年3月,イギリスのロンドンで開催された第3回ヒトゲノム編集国際サミットでは,鎌状赤血球症の治療を中心とした体細胞ゲノム編集の進歩が特に注目を集めた.しかし,遺伝性のゲノム編集の安全性や倫理性については目立った進展はなく,市民参画についても成果は限定的であった.ヒトゲノム編集の倫理的議論は深まっている一方で,市民参画は効果的に行われていない.責任ある研究開発と臨床応用への移行期にあって,めざすべき社会像,尊重すべき価値に根ざした対話,そしてそれを支える法制度やインフラの整備が求められている.
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