スマホで読める実験医学
550円

親和性ペプチドを用いた部位特異的修飾法による抗体の高機能化技術

Functionalization of antibodies by site-specific modification using affinity peptide
伊東祐二,金山洋介,林 良雄
Yuji Ito1)/Yousuke Kanayama2)/Yoshio Hayashi3):Graduate School of Science and Engineering, Kagoshima University1)/RIKEN Center for Biosystems Dynamics Research2)/Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences3)(鹿児島大学大学院理工学研究科1)/理化学研究所生命機能科学研究センター2)/東京薬科大学薬学部3)
10.18958/5653-00001-0001551-00

次世代の抗体医薬の創製をめざした抗体のさらなる高機能化の手法として,親和性ペプチドを用いた化学修飾による部位特異的な抗体の修飾法(CCAP法)を開発した.本法は,親和性ペプチドにあらかじめ,抗体の高機能化のためのペイロードを導入しておけば,抗体と混合するだけで,抗体の機能を損なうことなく部位特異的にかつ定量的に,共有結合でのペイロードの導入が可能である.この技術による抗体の高機能化の例として,抗体薬物複合体とPETイメージングのための金属キレート剤付加抗体の作製とその利用について紹介する.

抗体医薬,親和性ペプチド,部位特異的修飾,抗体薬物複合体,コンジュゲート

この記事は有料記事です

(残り約5,400文字)

  • 【スマホで読める実験医学】親和性ペプチドを用いた部位特異的修飾法による抗体の高機能化技術
    550円