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コンピュータ技術による抗体分子設計

Current status of computer-aided antibody design
黒田大祐,津本浩平
Daisuke Kuroda1)2)/ Kouhei Tsumoto1)〜3): Medical Device Development and Regulation Research Center, School of Engineering1)/ Department of Bioengineering, School of Engineering2)/ Medical Proteomics Laboratory, Institute of Medical Science3)/ The University of Tokyo(東京大学工学系研究科医療福祉工学開発評価研究センター1)/ バイオエンジニアリング専攻2)/ 医科学研究所疾患プロテオミクスラボラトリー3)
10.18958/5653-00001-0001552-00

今や日常生活にコンピュータは欠かせない時代になった.生命科学や創薬の現場においても同様である.コンピュータの役割は,研究現場をより効率化し,快適にすることにある.低分子化合物の分子設計と比べると,コンピュータを用いた抗体研究の歴史は浅い.しかし,近年のハード・ソフト両面でのコンピュータ技術の進展は目覚ましく,分子モデリング技術を用いたタンパク質の物性改変は日常的になりつつある.本稿では,そうしたコンピュータ技術の内側を紹介し,その現状と課題を概観する.

抗体工学,タンパク質設計,構造活性相関,分子モデリング,サンプリング,スコアリング,データベース

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