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標的に抗体が結合できる部位はいくつあるか?:効率よく新しい機能抗体を探索するためのエピトープ均質化抗体パネル

How many epitopes should be expected on a target molecule? : Epitope-equalized antibody panel
永田諭志,伊勢知子,鎌田春彦
Satoshi Nagata/Tomoko Ise/Haruhiko Kamada:Center for Drug Design Research, National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition/Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Osaka University(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 創薬デザイン研究センター・抗体スクリーニングプロジェクト/大阪大学薬学研究科連携大学院医薬基盤科学講座)
10.18958/5653-00001-0001553-00

あるタンパク質抗原を認識する抗体は多種多様である.では,1つの標的上に提示されている抗体の結合部位(エピトープ)の数はいくつなのだろうか? 異なる抗体は,それぞれのエピトープに結合し異なる機能を示す.最も有用な抗体を見つけるために,1つの標的に対し膨大な数の抗体が際限なく作製され,エピトープ同定が特性解析に利用されている.しかし,もっと確実に,有限の抗体数で抗原のエピトープを網羅し,効率よく新しい機能抗体を探索できないか? 本稿では,「エピトープ均質化抗体パネル」の構築と,次世代のエピトープベースの抗体医薬の開発を目指すわれわれの取り組みについて解説する.

機能抗体,エピトープ,エピトープ均質化抗体パネル

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