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【スマホで読める実験医学】エピゲノム制御に基づいた炎症性発がん機構の理解
550円
炎症反応は異物や傷害された細胞の除去を主体とする恒常性維持機構である.しかし一方で,多くのがん組織において慢性炎症が頻繁に認められ,発がん過程への関与が示唆されている.次世代シークエンサー技術等の発展により,がん細胞には特定の遺伝子配列異常に加え,DNAメチル化やクロマチン状態に代表されるエピゲノム制御の異常が多数認められることが明らかとなってきた.さらに近年では,炎症反応によって誘発されるエピゲノム制御の変化ががんの発生・進展に深く関与することが明らかとなりつつある.本稿では,炎症反応によるエピゲノム制御の変化が発がん過程におよぼす影響について最新の知見を踏まえて紹介したい.
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