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炎症性腸疾患の免疫学的メカニズムと薬剤開発

Understanding of pathophysiology and development of new therapy in inflammatory bowel disease
飯島英樹
Hideki Iijima:Department of Gastroenterology and Hepatology, Osaka University Graduate School of Medicine(大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学)
10.18958/6269-00001-0001599-00

遺伝的な背景をもつ宿主において,消化管内に多数共生している微生物と粘膜免疫系との関係から炎症性腸疾患(IBD)の慢性炎症病態が形成させると考えられている.IBDにおける異常な免疫応答を制御するために抗TNF-α抗体製剤をはじめとする免疫制御治療薬が多数開発され,次々と臨床応用されている.種々の薬剤を適切に使用するためにはIBDのモニタリングのためのバイオマーカーが必要であり,より診断精度が高く,鋭敏にIBDの活動性を評価しうる新規バイオマーカーの探索が続けられている.

炎症性腸疾患,サイトカイン,生物学的製剤,腸内細菌

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