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ストレスに応答したプロテアソーム凝縮体の形成

Proteasome phase separation in response to stress conditions
佐伯 泰
Yasushi Saeki:Division of Protein Metabolism, Department of Basic Medical Sciences, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo(東京大学医科学研究所基礎医科学部門タンパク質代謝制御分野)
10.18958/7529-00001-0001667-00

プロテアソームは細胞内に生じた異常なタンパク質をすみやかに分解することで,プロテオスタシスの維持に貢献している.最近,種々のストレスや老化によって,プロテアソームがユビキチン化タンパク質とともに液-液相分離し,さまざまな細胞内凝縮体を形成することがわかってきた.この相分離は,プロテアソームのユビキチンデコーダーとユビキチン鎖との多価の相互作用が駆動しており,ユビキチン化タンパク質の隔離または分解の機能をもつ.本稿では,多様なストレスによって生じるプロテアソーム凝縮体について最新の知見を紹介する.

プロテアソーム,ユビキチン,液-液相分離,ストレス応答,細胞老化

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