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核小体ダイナミクスによるストレス応答の制御

Nucleolar dynamics in regulating stress responses
関根悠介
Yusuke Sekine:Aging Institute, University of Pittsburgh(ピッツバーグ大学老化研究所)
10.18958/7529-00001-0001670-00

核小体は,核内の最も大きな非膜オルガネラであり,リボソームDNAの転写からリボソームサブユニットの生合成に至る諸過程が,多階層の液-液相分離で構成された凝縮体構造の中で連続的に行われている.近年の研究から,さまざまな細胞内のストレスに対して核小体は,その構造・物性変化を介して,ストレスに対処するための転写応答の誘導や,タンパク質やDNA/RNAの品質管理の場として重要な役割を果たすことが明らかとなってきた.本稿では,この核小体ストレス応答の分子機構とその疾患とのかかわりを,最新の知見とともに概説したい.

核小体,核小体ストレス応答,リボソーム,アセチル化,液−液相分離

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