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グルカゴン/GLP-1 dual agonistの創薬フロンティア

The frontiers of the dual glucagon receptor/glucagon-like peptide-1 receptor agonist
岡田裕子
Yuko Okada:Kagayaki Diabetes and Endocrinology Clinic Shinkobe/Sannomiya(医療法人KDECかがやき糖尿病内分泌クリニック新神戸院/三宮院)
10.18958/7555-00001-0001683-00

2型糖尿病,肥満症,脂肪肝の治療薬としてグルカゴン/GLP-1受容体共作動薬の開発が進められている.グルカゴンは食欲抑制,体重減少,インスリン分泌促進,肝脂肪減少作用などのGLP-1と類似した生理作用を有する一方で肝糖新生亢進による血糖上昇作用を認めるため,グルカゴンとGLP-1両者の作用を同時に促進することでグルカゴンの負の作用(血糖上昇)をGLP-1が相殺し,有益な作用は相加的となることを期待してグルカゴン/GLP-1受容体共作動薬が開発された.現在すでに報告されている臨床試験では一部の薬剤においてGLP-1受容体単独作動薬を上回る体重減少,血糖降下,肝脂肪減少が報告されており近い将来に臨床応用が期待されている.

グルカゴン/GLP-1受容体共作動薬,スルボデュチド,コタデュチド,肥満症治療薬

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