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【スマホで読める実験医学】GLP-1の分泌および作用機序と糖尿病,肥満症治療への普及
550円
栄養素の経口摂取時に腸内分泌L細胞から分泌されるglucagon-like peptide-1(GLP-1)は,膵β細胞からのインスリン分泌を増強して食後の血糖調節に働くのみならず,全身のさまざまな組織に発現するGLP-1受容体(GLP-1R)への作用を介してエネルギー恒常性維持に寄与する.わが国では糖尿病治療薬として,GLP-1の分解を阻害するdipeptidyl peptidase-4阻害薬(DPP4i)とGLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)がそれぞれ2009年と2010年に登場した.その後,DPP4iとは異なり,GLP-1RAsには明らかな体重減少効果が認められ,抗肥満薬としての臨床応用が承認された.本稿では,GLP-1の分泌機序と生理作用,そして肥満症へのGLP-1RAs薬の応用について解説する.
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