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臨床薬理学的アプローチで迫る栄養動態と薬物相互作用

Dietological research based on clinical pharmacological approach
高田龍平
Tappei Takada:Department of Pharmacy, The University of Tokyo Hospital(東京大学医学部附属病院薬剤部)
10.18958/7569-00001-0001739-00

薬物と比較して,栄養素の体内動態についてはいまだ解明が進んでいない点が多い.本稿では,われわれが進めてきた,栄養学と薬物動態学・薬理学にまたがるトランスポーター研究について紹介する.脂質異常症治療薬と抗血液凝固薬の相互作用から見出したビタミンKの消化管吸収機構,痛風・高尿酸血症のリスク因子である尿酸トランスポーターABCG2とその阻害を介した相互作用,ビタミンCの脳内移行制御因子としての新規ビタミンCトランスポーターの発見などについて,それぞれの研究を行った背景やきっかけなども含めて紹介したい.

トランスポーター,ビタミンK,尿酸,ビタミンC,薬物動態学

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