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新たな生体イメージング法やオミクス・AI技術と融合する神経科学研究

Advances in neuroscience research through the integration of novel in vivo imaging, omics, and AI technologies
服部祐季
Yuki Hattori:Department of Anatomy and Cell Biology, Graduate School of Medicine, Nagoya University(名古屋大学大学院医学系研究科細胞生物学分野)
10.18958/7623-00001-0001792-00

一般的な蛍光顕微鏡や共焦点顕微鏡では生体内における組織深部の微細構造を高い解像度で観察することは困難である.しかし,近年確立された「二光子励起顕微鏡を用いた生体イメージング」は,生体内における細胞動態を観察する有用な手段として活用されている.本稿では,神経科学研究に用いられる生体イメージング法について解説するとともに,われわれが取り組む胎仔脳生体イメージングを活用した脳発生研究について紹介する.さらに,生体イメージングとオミクス技術・AI(人工知能)を組み合わせた最新の脳機能・病態研究について概説する.

二光子励起顕微鏡,脳,胎仔,ミクログリア,脳境界マクロファージ

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