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【スマホで読める実験医学】四肢パターン形成の再現をめざした肢芽組織の再構築
550円
肢芽(四肢の原基)は,発生過程におけるパターン形成,進化過程における形態遷移,そして器官再生メカニズムを解析するためのモデル組織として,多くの研究者を魅了する組織の一つである.試験管のなかで肢芽組織を再構築することができれば,より詳細な四肢パターン形成の解析ができるだけでなく,骨系統疾患の原因遺伝子探索や哺乳類の四肢再生を可能にする組織パーツとしての応用が期待できる.本稿では,マウスES細胞から作製した肢芽様組織の分化様式を解説し,現状どこまで生体の肢芽を再現できているのかを明示する.そして肢芽様組織の課題を例に挙げ,次世代のオルガノイド作製に必要な技術を最新の研究報告を参照しながら議論する.
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