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DNA,RNAを標的としたポリグルタミン病の新規治療戦略

Novel therapeutic strategy for polyglutamine disease targeting DNA and RNA
安藤昭一朗,加藤泰介,小野寺 理
Ando Shoichiro1)/Kato Taisuke2)/Onodera Osamu1)2):Department of Neurology, Brain Research Institute, Niigata University1)/ Department of Molecular Neuroscience, Brain Research Institute, Niigata University2)(新潟大学脳研究所脳神経内科1)/新潟大学脳研究所分子疾患資源解析学分野2)
10.18958/6633-00001-0000957-00

ポリグルタミン病(polyQ病)は,原因遺伝子のエキソン内に存在するCAGリピートの異常伸長により,伸長polyQ鎖を含む変異タンパク質が神経細胞内で凝集する疾患群である.これまで,polyQ病への治療は対症療法によるところが大きかった.しかし,近年の精力的な遺伝子治療研究への取り組みにより,polyQ病に対しても,進行抑制や発症予防につながるような治療アプローチが試みられ,すでにヒトでの臨床試験が行われているものもある.ここでは,アンチセンスオリゴヌクレオチドとCRISPR/Cas9システムを中心に,最近のpolyQ病に対する遺伝子治療研究の動向を概説する,

ポリグルタミン病,CAGリピートアンチセンスオリゴヌクレオチド,CRISPR/Cas9,遺伝子治療

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