「親の因果が子に報う」という,あまりあっては欲しくない諺を連想させる論文がNature誌に掲載された.
肥満体質には遺伝性がある.この遺伝性はゲノム多型だけでは十分に説明できないため,ゲノム以外の要因の関与が疑われている.この機構を調べるために,マウスやラットに糖尿病を発症させて,次世代の肥満素因を誘発する研究モデルがある.これを用いて,卵や精子の,おそらくエピゲノムを介した遺伝機構がありそうなことが示唆されていた.しかし,その具体的な機構は未解明であった.
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DOI:10.18958/7061-00004-0000214-00