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トピックス
定量生物学の展開―直接観測が不可能な情報を定量データから推定する
東京大学生産技術研究所 小林徹也
生命現象では,比較的シンプルな法則と多様な個別特性とがからみあい,複雑なふるまいや表現型が表出してくる.分子生物学は遺伝情報レベルでこの生命現象の2つ側面をとらえることを可能にしてきた.近年,定量的な測定データとシンプルな物理法則とを組合わせ,遺伝情報以外においても複雑な事象や直接測定できない情報を明らかにする研究が進んできている.
例えば発生過程において,細胞の形は個々の細胞に働く張力や圧力などの
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本記事の掲載号
実験医学 2013年1月号 Vol.31 No.1
がんのheterogeneityーその解明と攻略への次なる一手
微小環境,がん幹細胞,ゲノム変異の統合的理解からがんの“不均一性”に挑む
藤田恭之,佐谷秀行/企画