核内受容体である肝臓X受容体(LXR)は,アゴニスト存在下では,アポリポタンパク質やABCトランスポーターの発現を制御する.近年,LXRアゴニストは,メラノーマにおけるアポリポタンパク質Eの発現誘導を介して腫瘍増殖や脳・肺転移などを抑制したことから(Pencheva N, et al:Cell, 156:986-1001, 2014),優れた抗腫瘍効果をもつ化合物として期待されている.しかしながら,LXRアゴニストは,脂質合成のマスターレギュレーターであるSREBPの発現促進を誘導するために,
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