カリフォルニア州サンディエゴの州高等裁判所は2015年7月27日,アルツハイマー型認知症共同研究(Alzheimer’s Disease Cooperative Study,以下ADCS)とよばれる研究イニシアチブの支配権を巡る訴訟において,南カリフォルニア大学(USC)に対し,ADCSに関連するデータおよびシステムをカリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UCSD)に返還するよう求める暫定差し止め命令を下した.
ADCSは,UCSDと米国国立衛生研究所(NIH)が主導し,1991年にはじまった産学官パートナーシップによる研究イニシアチブである.ADCSのもと,20以上のアルツハイマー型認知症研究センターが連邦政府や民間企業提供のグラントおよび研究資金を活用し,アルツハイマー型認知症を適応症とする医薬品候補を検証する臨床試験や研究を実施している.
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