3DCG映画「インサイド・ヘッド(2015)」では,さまざまな体験を通じて得た感情は,そのときの思い出とともに,一日の終わりに“思い出ボール”に収められる.“思い出ボール”は長期記憶の貯蔵庫で保管され,さまざまな場面で思い出されることでわれわれの一生を彩る.「インサイド・ヘッド」では,記憶消しとよばれる作業員が“思い出ボール”を取捨選択し,不要となった“思い出ボール”を捨てている.この作業員は,“記憶消し”とよばれているが,記憶の維持を主たる業務として行っているとするのが正確である.
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