細胞内消化にかかわるリソソーム内にはカテプシン類をはじめとした多数の加水分解酵素が局在化している.その適切な選別輸送には,それら酵素群に対するマンノース6リン酸(M6P)のゴルジ体での糖鎖修飾が不可欠であり,その触媒酵素としてGlcNAc-1-phosphotranseferase(GlcNAc-PT)の重要性が古くから知られていた.今回,この特徴的なGlcNAc-PTによる糖鎖修飾過程において必須の役割を果たすニュープレーヤー(LYSET,lysosomal enzyme trafficking factor)の存在が2つのグループから全く異なるアプローチによって明らかにされた.
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DOI:10.18958/7173-00004-0000353-00