拘束型心筋症(RCM)は拡張型心筋症や肥大型心筋症と異なり,収縮機能は維持するが拡張障害を示す心筋症である.いわゆる“硬い”心臓と言われ,心臓自体の拡張や肥大は認めない.小児期発症の心筋症のなかでは2〜5%と稀であるが,診断後に2年間心臓移植を受けなかった場合の生存率は40%と予後不良である.有効な内科治療がないため最終的な治療は心臓移植となるが,昨今のドナー不足により日本における小児の心臓移植待機日数は660日超となっている.
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DOI:10.18958/7335-00004-0000606-00