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アレルゲンの感知と忌避行動を媒介する,マスト細胞の“疫を免れる”新たな機能

千葉大学大学院医学研究院 イノベーション医学領域 佐々晴基,倉島洋介

レルギーや炎症を引き起こすエフェクター細胞としてのマスト細胞の働きについては広く知られており,アレルギー症状の抑制にマスト細胞から放出されるヒスタミンやロイコトリエンの拮抗薬が用いられている.世界で約40%の人が何らかのアレルギーを罹患しているにもかかわらず,マスト細胞がIgEを介して抗原特異的に活性化をすることがわれわれの体にとって何のために必要なのか,という本質的な意義についてはほどんど触れられてこなかった.

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DOI:10.18958/7335-00004-0000607-00

2023年10月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2023年10月号 Vol.41 No.16
AlphaFoldの可能性と挑戦
すぐ始められる構造・機能予測から、複合体予測やタンパク質デザインへの応用まで

富井健太郎/企画
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